
代表取締役 兼 社長執行役員
桐澤 英明
お客様一人ひとりの健康づくりに貢献するドラッグストアの実現に向けて
皆様におかれましては平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
当社は、2030年のありたい姿「地域No.1の健康ステーション」の実現に向けて、健康増進を目的としたたばこ販売の終了、PB品の開発・拡販、ポイントサービスの変更、人的資本充実のための賃上げ実施などの施策を進めております。これらの施策は、規模の充実から収益の充実に転換させるための取組です。2025年2月期(2024年3月1日~2025年2月28日)においては業績回復に資する取組を優先しましたが、これらの取組を完遂することで必ず「地域No.1の健康ステーション」を実現し生産性の改善に努めてまいります。
当社は、2025年11月27日付(予定)で、株式交換により株式会社ツルハホールディングスの完全子会社となり上場廃止となることが、2025年5月27日に開催された定時株主総会において承認されました。
これまで当社グループは「お客様の豊かな社会生活と健康な暮らしを提供します」の企業理念のもと、4大方針(調剤・深夜営業・カウンセリング・介護)を柱に積極的に出店を行うとともに、私たちの企業理念やビジネスモデルに賛同していただける会社を大切な仲間として迎え入れることで成長を続けてまいりました。これもひとえに、株主・投資家の皆様のご指導、地域のお客様からのご支援、そして従業員一人ひとりが真摯に業務に向き合ってきた賜物であると心より感謝申し上げます。
その一方で、当社がこれからも持続的に成長し企業価値を高めていくためには何を守り、何を変えるべきかを検討してまいりました。これまでの成功体験も含めて議論を重ねた結果、経営基盤を強化すること、当社が保有する顧客データ基盤をベースとしたデジタル経営を加速させることで、今の時代にあった新たなサービスを創出することが不可欠であると考えました。このような課 題認識のもと、昨秋にウエルシアホールディングス経営方針「ウエルシア2.0」を掲げました。当社グループが2030年のあるべき姿として掲げている「地域No.1の健康ステーション」の実現に向けて日々取組んでいるわけですが、当社単独で取組むよりも、株式会社ツルハホールディングスと経営統合することが、早期にそしてより高次元な形として実現できると考え、ツルハ、イオン、 ウエルシアの3社において資本業務提携契約に係る最終契約、および経営統合に関する株式交換契約を締結いたしました。
経営統合後(株式交換予定日:12月1日)、当社は、新たなドラッ グストア連合体としてあらゆる経営基盤を最大限活用し、地域のお客様へ処方箋医薬品や医薬品の提供、ヘルスケア領域、さらにはウエルネス領域への拡大と、スピードをあげて挑戦してまいります。新たなビジネス機会の創出により、従業員の能力が最大限に発揮され、可能性が無限に拡がる企業体へと成長し、企業価 値が最大化するよう努めてまいります。
株主の皆様におかれましては、当社の概況に関するご報告をいたしますとともに、引き続きご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2025年5月